競馬の楽しみ方は人それぞれですが、どの馬が勝利し、どんな勝ち方をするのかといった予想は、多くの人にとってごく身近なことではないでしょうか。
一番人気の馬が圧勝するのか、それとも前評判が高い一頭が差し込んでくるのかなど、あれこれと想像することはファンにとってたまらない時間です。
勝つことよりも自分の想像が的中することが楽しい、あるいは競馬新聞を開いてあれこれ考えたり、友達同士でワイワイと馬の状態について話すのが目当てという人もいるでしょう。
素晴らしい走りを見せてくれるレースは、ファンにとって夢の時間でもあります。
考え込んで買った馬券が外れてしまったり、ふとしたきっかけで何気なく買った馬券が万馬券に化けたりといった楽しみも重要です。
なかなか勝てなくても単純に好きだから、応援しているからという理由で、同じ馬の馬券ばかりを購入する人もいます。
予想は基本的にデータの収集から始まる
それでは競馬の予想はどのように行われるものなのでしょうか。
予想は基本的にデータの収集から始まります。
新聞や雑誌、七騎の会などのインターネットの情報、さらにはパドックを回る馬の状態の確認も必須です。
競走馬についてのさまざまなデータはインターネットでも収集できるため、基礎データ集め自体でそれほど苦労することはないでしょう。
特に知名度が高かったり期待されていたりといった場合、多くのデータを得ることができます。
データの種類も多種多様で、これまでのレースの成績はもちろんのこと、タイムや順位、血統などもチェックしたい項目です。
走り方は競馬場によっても異なる
走り方は競馬場によっても異なります。
苦手な競馬場のレースでは勝率は当然ながら下がるため、この場合はその競馬場を得意としている馬のデータを見つけることが予想を的中させる近道になります。
日頃から接している調教師やそのレースで騎乗する騎手、当日の体調、前回のレースからどれぐらいの日数が経っていて、ローテーションはどのように回されているのかといったポイントも欠かさず確認します。
各馬ごとのデータの収集に加えて、目的とするレースの総合的な情報も集めましょう。
レースによって癖があり、例としては直前に行われたG1レースで勝った馬が勝利する、G1で勝てなかった馬の勝率は低いなどのさまざまな傾向があります。
数年前に遡り、どんな経験を得た馬がどれぐらいの勝率が勝っているのかを確認すると、年間を通して開催されるレース全体をさらに楽しむことができるでしょう。
新聞に掲載されている予想も重要
新聞に掲載されている予想は、ファンにとって従来からとても重要なものです。
トレーニングセンターで取材をしているトラックマンと呼ばれる記者の考えは、実際に馬を見守っている人にしかないものです。
トラックマンの記事を参考に馬券を買う人も多いでしょう。
新聞を開いてトラックマンの記事を確認し、目当ての馬がどのような調子なのかをチェックするのもファンにとって楽しい時間です。
どれだけ応援していても、ファンは遠くからレースを見守るしかありません。
トレーニングセンターに出入りして実際の馬の様子を目にすることもできないファンに代わり、トラックマンは馬の様子を教えてくれます。
パドックで馬の調子を確認してみる
レースの開催日にはパドックで馬の調子を確認してみましょう。
落ち着かない様子だったり、何度もスタッフを困らせている様子だと、本番で実力が出ない可能性があります。
競走馬は複数のレースにローテーションで出場することが多く、すべてのレースで万全なわけではありません。
人間と同じようにその日によって体調や気分も異なるため、本番に合わせて状態を上げられているかも問題になります。
先のレースに目標を置いている場合には、今回はあえて調子を上げずに状態を整えている最中ということも十分にありえます。
直近のレースに出ている場合は、ちょうど疲れにより体調を落としている可能性もあるでしょう。
パドックで馬の状態を確認する際には、これらの要素を念頭に置くことをおすすめします。
歩き方や反応、毛艶にも注目します。
毛並みは整っていてツヤがあるか、体は絞っているのか少し体重が増えた様子なのかまで細かく見ることが大切です。
まとめ
どの馬が勝つのか予想する方法は、人によってもまったく異なります。
新聞やインターネットの記事などは気にすることなく、ひたすら自分のカンを信じるのも良い方法です。
プロの考えとは違う馬券を購入することになるかもしれませんが、自分で考えた馬券が当たれば喜びはさらに大きなものになります。
また、世の中の出来事と関連付けて考える人も存在します。
その日の株価や新聞の一面記事、天候、日付といった多種多様な要素と関連付けで、どのナンバーの馬が勝つかを考える方法です。
いずれの場合も自分の楽しみ方を見つけることが大切です。
正確な予測であっても、そこに楽しみがなければ続けることができないでしょう。
たとえ馬券が外れたとしても自分でじっくり考えて導いた答えであれば、次のレースへの糧になるはずです。