最近の若者はアプリを使い過ぎているのかもしれません。
実際に多くの若年層が、普段からスマートフォンを愛用しています。
スマートフォンの機能が上がり、そして費用対効果も随分と上がりました。
更にパソコンとは違い、感覚的に操作出来るのが、その製品の大きな特長です。
パソコンの場合、基本的なOSの仕様や操作方法を学ばなければいけません。
一方でスマートフォンはインターフェースが非常に易しく設計されており、ライトユーザーでも直感的にどこを、どのように操作すれば良いか、事前知識がなくても分かるのです。
その結果、パソコンスキルを別途学ばなくても、スマートフォンとアプリさえあれば、気兼ねなく現代ではネットユーザーになれます。
事実、若年層の大多数はパソコンを所有していません。
そしてコンピューターリテラシーやパソコンスキルは持っていない事が多く、むしろ最近の若者の方が、スマートフォン世代という事もあり、職場や大学で求められる基本的なパソコン操作さえ出来なくなって来ました。
時代の進歩と共にメジャーな媒体やハードウェアは変わります。
知識を得る媒体も、かつては書籍や専門書や雑誌、新聞などがメジャーでした。
その後、コンピューターやインターネットの普及によって、デスクトップパソコンやノートパソコンとホームページなどが主流へと移行していったのです。
そして現代ではスマホやタブレットが、メジャーなハードウェアとなりました。
さらに若者の多くが、アプリをフル活用して情報を集めています。
ネット検索も音声入力で済ませたり、検索する単語もスマホやタブレットにお任せ出来る、そんな時代です。
便利な機器をフル活用するのは決して悪い事ではありません。
料理のレシピを瞬時に引き出せるアプリ、欲しい物を速やかに検索して注文できるネットショップアプリ、見たい動画をすぐに鑑賞出来る製品、カーナビのように地図情報をリアルタイムで知らせてくれる製品など、暮らしに取り入れれば便利なツールは豊富です。
ただ最近の若者はツールを上手く使いこなす、というよりも依存してしまっている感が否めません。
書籍にしろ、テレビ番組の情報にしろ、ネットやSNSで見かけた情報にしろ、その信憑性を最終的にチェックするのは自分自身です。
そして、情報を主体的に集めるのもユーザー側の努めです。
それにもかかわらず、最近の若年層は情報収集にあまり労力をかけません。
手元に便利過ぎるスマートフォンやタブレットがあるため、気になる事があれば、ネット検索で済ませることが大半です。
漢字や英単語、諺の意味を調べる程度であれば、ネット検索で手早く済ませても問題はありません。
一方で政治や経済、そして幅広い学業に関する諸問題などはお手軽なネット検索だけでは、正しい答えに到達しません。
むしろネット検索で瞬時に手に入る答え程、情報の確度が低い事がほとんどです。
またSNSやネット掲示板などに投稿されている情報や個人の意見の中には、フェイクニュースが大量に入り混じっているのも事実です。
情報化社会になった今、一昔前とは比較にならない程の情報に、一般市民も触れています。
スマートフォンやタブレットで素早く手に入る情報は、あくまで一般的な内容であったり、信ぴょう性が低いフェイクニュースであったり、一部のメディアが大衆を扇動するために公開する偏った情報である事が大半です。
仕事や学業に使う大事な情報は、アプリだけで集めるのではなく、必ず裏を取らなければいけません。
ネット上の知識は本当に正しいのか、図書館の書物で検索したり、実際にそれを研究している専門家に質問したり、同業者にリアルで相談するなど、いわゆるセカンドオピニオンを大事にしなければならないのです。
最近の若者はその作業を怠っており、与えられる情報に振り回されています。
スマートフォンに依存し過ぎると知らず知らずのうちに考え方が偏ります。